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ソニアボーカル教室Blog

ソニアボーカル教室のおしらせやスタッフの声をお届けします。

うたうためにはふたつの大きな支えが必要です。
この支えのうちのどちらかひとつが欠けていても声量のある豊かな声でうたうことができません。
ひとつは声帯の支え。
もうひとつはお腹の周辺の筋肉の支えです。
正しい声帯の支えとはどういうことかといいますと、健全な声帯によって声帯内筋が適切に使われている状態です。
健全でない声帯はどのようなものかというと、声帯を酷使したために生じるポリープや結節などができている声帯はもちろんのこと、喉を狭く使っているために喉づめ声になっているような場合も含まれます。
ポリープの場合は医師に治療を任せなければなりませんが、結節の場合は皮膚にできるタコのようなものなので、ずっと使わなければ治ると言われていますが、ながーい時間をかけてできたものなので、そう簡単には治りません。ながーい間、喉を休めなくてはなりません。
そんなに長い間うたわなかったら、結節は良くなっても肝心の歌がうたえなくなってしまいます。
そして一番起こりがちなのが、喉づめ声により喉を傷めることです。
これを防ぐには、一般的には『喉をあける』という言い方をしますが、口の奥から声帯(のどぼとけのうしろ辺りにある)までの間に空間を作るような感じで口をあけ、発声することです。
そのような訓練をして、雑音のない声になってきたら、次にはたくさんある声帯内の筋肉が音域により適切な筋肉が作用するような訓練をします。
これによって声帯をあける、閉じるがわかるようになり、音域によってどの筋肉を使ったらよいかがわかるようになります。
というふうに言われると、とても難しいことをやらなくてはならないと思うかもしれませんが、その訓練は簡単です。
7とおりの発声パターンを練習します。言われたとおりに発声していると、いつの間にか低い音から高い音まで無理のないいい声で出るようになってきます。
これが声帯の支えのある声ということです。
お腹の支えについては次回に書きます。

福和
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